機能組織図の作成の目的は前述のとおり、経営改善計画達成のための「業務分掌」と「組織分掌」を
明確にすることにある。それによって、社員一人一人が「自分の所属組織はどこなのか」
「自分の所属する組織ラインの方針・目標は何なのか」「組織の方針・目標を達成するために自分は
何をやらなければならないのか、また何が出来るのか」を明確に意識し、実際の実行計画が動き始める
訳である。この目的を一つの組織図で表現し運営体制を明確にするためのポイントは
以下の5つに集約される。
(1)ライン組織とスタッフ組織に分ける
組織をラインとスタッフに分けることによって、業務の流れ、
情報の流れをとそれを管理する部門を明確にし、機能別の組織編成が可能になる。
(2)各組織の主業務を明確にする
各ライン組織については、分割された最小限の単位組織(係・課等一番小さい単位の組織)レベルで
主に担当する業務を列記し、大まかな業務分掌を明確にする。
所属する部署にある業務を明確にすることで、自分に関わりのある業務の流れについても
意識付けが行われ、チームワークが生まれると同時に、所属部署の方針目標を理解し、
経営改善計画の達成に活かされる。
以上
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