実際の経営分析は、結果を分析することが多いが、「あるべき姿」を設定し、それに近づける
ということも経営計画立案時には試みられる。とくに競合会社との比較分析には役立つ。
そして負けている点を強化するとともに、次の戦略を立てるときの“糧”にする。
分析する視点は、次のとおり「改善事項の概論」である。
観点は、総合面・財務面・生産面・販売面・労務面・損益分岐点分析からみたものとする。
経営指標としてどんな指標を取り上げてそれをどうするか、考察として「あるべき姿」を
描いてみることになる。
経営改善計画を運用していく上で、最も重要なことは、3ヶ年計画やマスタースケジュールで
示される基本方針を達成するための「業務遂行上の組織ライン(業務分掌)」と
「責任と権限(職務分掌)」を明確に示すことである。
具体的には、まず、基本方針を達成するために必要な業務には何があるのか、
それをどのような形で業務単位分けを行い組織分けしてくのかを設定し、そして、
分けられた業務を実際には誰がどのような形で職務として遂行していくのかを
明確にすることが重要となる。
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