損益分岐点の考え方は、売上が10%アップしたら利益がいくら増えるか、逆に10%ダウンしたら採算は
どうなるかなどの計算のほか、目標利益を達成するために必要な売上高はいくらかなどに
活用することができる。必要売上高の計算式は次の通りである。
必要売上高=(固定費+目標利益)/(1−(変動費/売上高)
この計算式では、目標利益を高く設定しても、諸条件は大きく変わらないという前提である。
また、この考え方を利用して利益計画を立てるときの利益とは、通常は経常利益のことで、
固定費には営業外損益を加減しておく。
今まで多くの中小企業の経営者は、KKD(経験・勘・度胸)で経営し、うまくやってきた。
しかし、市場環境も厳しさを増し、それだけでは経営上の問題点を発見・解決することは
できなくなってきた。今後は、損益分岐点分析を使って売上高や目標利益などを
シミュレーションしながら経営を行っていくことが重要になっている。
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