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第145回
損益分岐点分析でみる目標売上や目標利益(2)
2015/12/1


 損益分岐点の考え方は、売上が10%アップしたら利益がいくら増えるか、逆に10%ダウンしたら採算は
 どうなるかなどの計算のほか、目標利益を達成するために必要な売上高はいくらかなどに
 活用することができる。必要売上高の計算式は次の通りである。

 必要売上高=(固定費+目標利益)/(1−(変動費/売上高)

 この計算式では、目標利益を高く設定しても、諸条件は大きく変わらないという前提である。
 また、この考え方を利用して利益計画を立てるときの利益とは、通常は経常利益のことで、
 固定費には営業外損益を加減しておく。

 今まで多くの中小企業の経営者は、KKD(経験・勘・度胸)で経営し、うまくやってきた。
 しかし、市場環境も厳しさを増し、それだけでは経営上の問題点を発見・解決することは
 できなくなってきた。今後は、損益分岐点分析を使って売上高や目標利益などを
 シミュレーションしながら経営を行っていくことが重要になっている。

以上

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