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第154回
よい経営計画を作成するには(2)
2016/9/1

 経営計画は年度の初めに全社員、関係者に対して発表を行なったほうが徹底するし、
 スタートに勢いをつけられる。セレモニーとしても明るく元気に“ヤルゾ”という雰囲気を
 つくり出すのも成功へのステップである。社内展開の手順は次のとおりである。

 (1)経営計画書の作成と事前配布
 全社員への配布を前提に必ず期首に配布して周知する。企業機密とのかね合いで
 どこまで公開するかはチェックポイントであるが、知らされない障害による動機づけ不足のほうに
 注意を払ったほうがよい。しかるべき職制以下は新しい経営計画書を配布する際に
 回収するのも方策である。

 (2)経営理念、社長社訓の掲示
 スローガンを含めて、社長室、応接室、食堂等に掲げて内外の人々にアピールする。
 もちろん毎朝更新してスローガンだらけにならぬようにすること。項目が多すぎると
 散漫になり印象が弱まる。掲示することにより、どんな姿勢で経営を行なっているか
 知ってもらうには掲示はよい方法である。

  (3)経営計画発表会
 企業イメージの向上をはかり、社員が自覚と誇りを持てるようにする。10 カ年計画、
 経営計画があるのは経営の公開と経営環境への適応がはかられていることを表わしているので
 信頼感をもたらし、好印象を与えることはまちがいない。経営計画発表会においては、
 各取締役、部門長は各部門の方針を発表して、“やればできる”ことを全社員に示す。
 経営計画書に全社員の活動方針、スローガンを載せている例も少なくない。
 これは、経営計画書を身近にするためによい方法である。              以上

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