経済産業省の「情報技術と経営戦略会議」報告書によると、「企業のIT化ステージング」は
下記の通り4つに分類している。
ステージ「1」:IT不良資産化企業群
単に情報技術を導入しただけで、その活用がなされていない企業群。
ステージ「2」:部門内最適化企業群
情報技術の活用により、部門ごとの効率化を実現している企業群。
ステージ「3」:組織全体最適化企業群
企業組織全体におけるプロセスの最適化を行い、高効率と顧客価値の増大を実現している企業群。
ステージ「4」:共同体最適化企業群
単一企業組織を超えて、バリューチェーンを構成する共同体全体の最適化を実現している企業群。
この分類のうち最も多かったのは、ステージ「2」であり回答企業66%をしめていた。
以下ステージ「3」の17%、ステージ「1」の15%、そしてステージ「4」の2%であった。
「システムの時代」で「経営」の壁を越えられないステージ「1」及びステージ「2」を
合わせると81%となり、まだまだ企業にとってIT化は困難な経営課題の一つである
といっても過言ではない。
ここで特筆すべきは、ステージ「0」すなわちコンピュータ導入をしていない企業群の存在である。
経済産業省の調査によれば、小規模企業の約3割強はパソコンも導入していないという調査結果である。
以上
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