(1)箇条書き、取り組み姿勢
SWOTの各々について、1文1項目の箇条書き形式で表現する。同じ企業内でも、
分析に参加する個人の価値観によって、上述のように同一項目が弱みとなったり強みと
なったりして混迷することもある。また、個人的な要望を弱みとして出したり、
現状を悲観的に考えるのではなく、SWOT分析を自社の改善活動の一環として捉え、
全社的な合意を得ながら実施していくことが重要である。
(2)定期的な実施
上述のように経営環境は変化し続けているので、SWOT分析も一度実施したら
そのままその戦略で良いかというとそうではない。半年に一度あるいは環境変化の
激しい業界では3ヶ月毎に見直し、その上で、弱みを強みに、脅威を機会に捉えなおし、
経営戦略を構築していくことがポイントとなる。
(3)クロスSWOT分析
中小企業の場合は大企業のように全方位的な戦略をとることはその経営資源からいって
困難と思われる。したがって中小企業は強みと機会を組み合わせ(クロス)たりして
自社の戦略の方向性を打ち出していく。そして、
1 機会を自社の強みで最大限に活かす戦略
2 他社には脅威でも自社の強みで機会にする戦略
3 機会を自社の弱みでとり逃がさない戦略
4 脅威と自社の弱みで最悪の事態を招かない戦略をいかに実現できるかが勝負となる。
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