3.自社の物流特性を分析し、物流業務の構築と適合する機器の選定をしなければ、
誤った物流システム導入計画では、どんなに優れた最新の物流機器を導入しても、
物流現場全体の生産性や精度が上がらないのです。
物流センターの出荷量は、日によって変動幅があります。昨今では発注ロットの
小口化により多頻度の配送が求められます。
また、商品ライフサイクルの短縮もあり、在庫品種も目まぐるしく変化します。
品種の増加でスペースが増床すれば、システム計画の検討条件も異なります。
条件が変われば、物流業務の構築内容も、選定する機器も異なります。
4.日によって物流システムが使えたり使えなかったりということはありませんが、
数年前に設計した物流システムが非効率になり、数十億円かけて導入した設備をすべて廃止して、
新システムは大型設備を必要としない、人が中心の物流システムを導入した事例もあります。
5.物流システム導入の難しさは、設定する条件で正解が異なるところであり、
設定した条件下でのみ最大限の性能を発揮するというところにあります。
物流システムの正解は、1つということはないのです。
自社の物流特性を正しく分析し、最適のシステム導入計画を立案することが求められるのです。
物流システム導入で失敗しないために、システム計画をどうすればよいかを考え、
物流システムを導入する方の参考にしたいと思います。
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