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第137回
【物流】システム導入には落とし穴がある<その1>
2015/4/1

 1.ある物流センターで、10億円以上も投資した物流システムがまったく稼動せず、たくさんの
 現場スタッフが手作業に追われているのを見る機会がありました。
   搬送コンベアや自動ソーダーは止まった状態で、作業導線は入り乱れ、スタッフの顔には
 疲労感が漂っていました。
   システム自体は稼動するのですが、現場スタッフがシステムを受け入れず、
 稼動していないとのことでした。
   このような現象は信じられないでしょうが、まったく稼動しないケースも含め、期待どおりに
 稼動せず使い物にならないなど、物流システムの失敗事例は実は多いのです。
   私たちは、そのようなときに火消し役として呼ばれる機会も多く、日頃からお世話に
 なっている会社からの依頼で、ちょうど時間を割くことができれば、お手伝いをします。
   火消し役は大変な仕事なので、義理がなければ受けません。
   失敗事例の多くは公表されることはなく、また失敗した原因や発生源を明確に説明するのが
 難しいということもあります。


 
2.では、どうして10億円超の物流システムが機能しなかったのか。失敗要因を明確に
 説明するのは難しく、また原因や発生源は1つではなく、いろいろと考えられます。
   物流システム導入の失敗事例で意外に多いのは、「物流機器の性能を頼りにした
 システム導入」を行ったケースです。
                                                      以上

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