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第267回
自社の返済能力を知っている

2026/2/1


  返済能力は経営者がしっかり押さえておくべきこと。それゆえ、経営者の借入金に
 関する最大の関心事は、どのくらいまでなら借入しても大丈夫だろうか、ということでしょう。
 債務償還年数、つまり、借入金の完済まであと何年かかるかを見た場合、5〜7年未満なら
 「健全範囲」、10年を超えると「要注意」レベルです。どんなに長くても、15年で
 返済できる会社の力をもつことが必要です。毎年、そうムリなく返していける返済額の目安は、
 「年間減価償却金額+税引後利益」です。金融機関に融資の相談をもちかける前に、
 自分の会社の返済能力についてしっかり把握しておくこと。これは常識以前の話だと
 いいたいところですが、実際はほとんどの経営者がこれを怠っています。実際、私の講演会で
 「自社の返済能力を知っている人は手をあげてください」と声をかけたところ、手をあげたのは
 10分の1程度。これが実情です。仮にも融資を受けて事業展開をしていこうとする経営者が、
 これらのことを把握していないようでは、金融機関もその経営者の話に耳を傾ける気持ちには
 なりにくいでしょう。事業計画を考えるときには、常に、返済能力と並行して考える姿勢を
 身につけるようにしてください。

 以上

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