業務委託には5つのレベルがある。
最近は、物流の三階層、即ち「物流現業レベル」「物流企画レベル」「物流戦略レベル」のうち、
「物流企画レベル」・「物流戦略レベル」など、より上位の業務委託が選択される傾向にある。
レベル1:個別の物流業務分野の業務委託
第一のレベルは、輸配送・保管・荷役など分野別に、物流業者を個別に選定し、業務委託する。
このレベルでは、輸配送なら近距離輸送は地場トラック運送業、長距離は特別積合せ業者、
そのほか倉庫会社や情報システム会社に委託するなど、個別業務ごとに委託先を選定・活用する。
物流管理は自社で行うため、「物流部」など専門組織体制と、管理コストがかかる。
レベル2:物流業務全体の業務委託
輸配送・保管・荷役など、物流業務を一括して業務委託するレベルである。多数の物流業を
管理するのは煩雑になり、配送ルート変更や増車手配などは、元請物流業者に委託する傾向が。
出てくる一括して請け負わせることで、物流量の波動に対応する手配を、委託先に任せてしまう
メリットがある。レベル2では、荷主企業の物流担当部門は、元請物流業者だけを管理すればよい。
さらに発展したものが、荷主企業側が調達・販売・回収物流などをトータルとして捉え、
ロジスティクスを一括して委託する形態である。委託先側にもスケールメリットが出てくる。
以上
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