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第119回
【物流】物流コストが経営に与えるインパクト
2013/10/1


  総合的な物流コスト戦略が、企業経営を左右する時代となってきている。
 企業戦略の目的と言えば、企業価値を高めることで、それは「キャッシュフローを最大化するための
 活動である」と言われている。キャッシュフローの最大化には、利益の増大を図ることが必要であり、
 売上高を伸長させるか、または、ローコストオペレーションを追求することである。

  一方、激しい事業環境の変化のなかで、従来のやり方で売上を伸ばし続けることは困難であり、
 生き残りをかけた収益確保のための企業努力は徹底的なローコストオペレーションの
 追求に注がれている。

  いま、実施すべきローコストオペレーション戦略は、徹底的な物流コストの削減である。
 従来、企業内で原価管理や仕入管理などで徹底的に削減努力がなされている仕入コストや
 製造コストに比べ、外部への支払比率が平均で60〜70%と高かった物流コストは、
 「企業内だけでコントロールすることが困難である」との理由により、トップマネジメントによる
 大胆な物流コスト削減戦略が打たれて来なかった。

  その結果、売上高に占める物流コストは、かなり高い比率となっており、収益を大きく圧迫している
 要因となっている。したがって、いま日本企業にとって、物流コストを徹底削減するための
 物流コスト戦略が、収益確保のために最も重要であるといっても過言ではない。
  まず自社の物流コストを計算し、実態を把握してみることが物流コスト戦略のスタートである。以上

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