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第115回
会社を変えるにはどうすればよいのか
2013/6/1

 逆に、なぜ経営管理者は自主的に働くか。

<商品、顧客、社員を変える>
 「変わらなければならなど というのは最近の流行語のようなもので、たいていの読者は
 「それはわかっているが」という気持ちだと思う。会社は変わらなければならない。
 組織も、人も変わらなければならない。「そうはいっても、『変わる』というのは、
 そんなに簡単にできることではない。どうすればよいのか」と多くの社長が考えている。

<工程をなくしてしまう>
 もっとドラスティックな変革もある。
 その一つが、会社のなかのエ程そのものをなくしてしまうという方法である。
 以前、「工場をもたないメーカー」の存在がクローズアップされて話題になった。
 生産メーカーが生産工程をなくしてしまう、というドラスティックな転換である。

<一回、捨ててみる>
 いままでやってきて、あまり芳しくないと思っていることがあれば、未練を残さずにやめてしまう。
 そうすれば、無駄な経費がかからなくなる。社員がやめても、すぐに後任者を採用することをやめる。
 みんなで工夫してやめた人の仕事をやる。少数にすることで、精鋭になってくる。

 このようのように、いままでのやり方や考え方を、慣れ親しんでいても、もったいないと思っても、
 いったん捨ててしまう。これまでこうやってきたから、という考えが残っていると、
 それにとらわれてしまって新しいことを考えられなくなる。捨てれば、諦めがつく。
 捨ててしまえば、新しいことをやらざるを得なくなる。
 新しいしくみをつくり出そうとする環境が、自然にできてくるのである。      以上

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