意味のない規模拡大志向こそ経営者にとって大敵である、と考えてきた。
これまで多くの企業が、規模を拡大しすぎて危機に陥ったときに身動きが取れなくなり、
世間に大きな迷惑をかけて倒産していった。
だが小なるがゆえに小回りがきく体制をとっていれば、より生き延びやすくなるのである。
経営者としての幸福とは、小さくてもよいから挑戦を繰り返し、
自分がその挑戦を楽しみ、面白がり、会社を潰さずに存続させ続けることであると考えている。
面白くなければ仕事ではないし、人生ではない。
中小企業でいいのである。小さな会社のままでしっかり利益を上げ、
経営を楽しむことができれば、それが一番幸せなのである。
そして、「鶏口となるとも牛後となるなかれ」をモットーにすればよいのである。
もちろん中小企業に苦労がないわけではなく、むしろ苦労だらけである。
そうした幸せを得るためには、日々知恵を絞り、工夫し、実行していかなければならないからである。
しかし、知恵と工夫と実行がよい結果を生めば、苦労は楽しみに変わってくる。
以上
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