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第109回
経営者としての幸福とは
2012/12/1


  意味のない規模拡大志向こそ経営者にとって大敵である、と考えてきた。

  これまで多くの企業が、規模を拡大しすぎて危機に陥ったときに身動きが取れなくなり、
 世間に大きな迷惑をかけて倒産していった。
  だが小なるがゆえに小回りがきく体制をとっていれば、より生き延びやすくなるのである。

  経営者としての幸福とは、小さくてもよいから挑戦を繰り返し、
 自分がその挑戦を楽しみ、面白がり、会社を潰さずに存続させ続けることであると考えている。
  面白くなければ仕事ではないし、人生ではない。
  中小企業でいいのである。小さな会社のままでしっかり利益を上げ、
 経営を楽しむことができれば、それが一番幸せなのである。
  そして、「鶏口となるとも牛後となるなかれ」をモットーにすればよいのである。

  もちろん中小企業に苦労がないわけではなく、むしろ苦労だらけである。
 そうした幸せを得るためには、日々知恵を絞り、工夫し、実行していかなければならないからである。
  しかし、知恵と工夫と実行がよい結果を生めば、苦労は楽しみに変わってくる。
 
 以上

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