第2の、自主的に働かない(さぼろうとする)
これは、「使う人」と「使われる人」の永遠の課題である。まず原点に戻って考えてみよう。
なぜ経営管理者は自主的に働くのか
@ 自分から言い出し、考えたことだから
A 好きな様に働けるから
B 面白いから
C 会社にいくのが気分がよいから
D 達成感があるから(ゲーム感覚)
E 儲かるから
以上のような理由づけがあるため、経営管理者は自主的に、しかも長時間、仕事をしても
苦にならないのである。しかし、この6つの理由づけは、なにも経営管理者だけのものではない。
「使われる人」にも共通する項目がある。むろん6つすべての理由づけを「使われる人」に
持たせることができれば申し分ないが、少なくともBの「面白いから」Cの「会社にくるのが
気分がよいから」という2つの理由は最小限、経営管理者としては、社内に作るべきだ。
一日のうち、最もよい時間帯の3分の1近くも会社内で時間を費やしている
(人生の3分の1は昼間の一番よい時間帯を仕事に捧げている)のだから、会社へ来るのが楽しく、
家にいるよりも「よい雰囲気」を作り出すことが重要である。
この基本的なことを、経営管理者は優先的に実行することを提案する。
そうすれば、社員は自主的に日常業務を完遂するようになるはずだ。
たとえば、事務所の中をきれいにする。グリーンのある植木を多く置き、
床には明るい絨毯(じゅうたん)を敷くなどしてハード面を改善してみてはどうだろうか。
さらに欲をいえば、有線放送を入れ、BGMを流すようなことをしてみてはどうだろうか。
まるで町の喫茶店とまではいわないが、それに近い雰囲気作りからスタートしてみてはどうか。
特に、女性の戦力を大いに活用したい場合、このような要素は絶対必要なことだ。
小さい会社の場合、この点が弱いということに気づこう。 以上
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