No.  テーマ  掲載日
第180回
製品価格の値上げのやり方<その1>
2018/11/1


 <<値上申請のタイミングと申請窓口>>
 
 (1)購入部材品の値上げは、お客様の利益率低下に直ぐ結び付き、値上げの要求に対して、
 抵抗が厳しいのが現実です。特に調達部門は値上げ要求の阻止の姿勢が強く、
 値上げ要求の打合せの機会を持つのも難しいことが多々有ります。
 会社組織の権限範囲の取決めにより、調達部門の担当者は値上げ承認の権限が無く、
 担当者で申請要求が止まってしまうこともあります。その様な時は、
 調達部門の状況を良く観察して、担当者では無く、値上申請の承認権限のある管理者と
 直接交渉することが有効となります。

 (2)原材料の高騰等は、自社1社だけではなく、関係する業界すべてに共通する問題で、
 他社も値上申請に動くことが一般的です。そのような時は、他社の値上申請の動向を注視し、
 申請時期を同じにするか、少し遅れての値上申請が有効な手段の1つになります。
 値上申請はお客様の抵抗が強く、粘り強い交渉が必要となるのが一般的です。


 以上

←Back                    Next→