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第177回
大型商談をまとめる組織的な活動
2018/8/1


 個人の力には限界があります。特に一営業マンが大きな取引先に対し大きな商談を持ちかける場合、
 どうしても組織全体での対応が必要になります。
 もちろん取引先も話が大きければ大きいほど全社的に絡みながらの対応となります。
 こうした場合、上手く機能させれば思いがけない大きな力となり成果も期待できますが、
 しっかり役割分担を決め、総合的に攻めることが重要になります。
 ここで、小売業のチェーン店を展開している企業に大きな商談を持ちかける場合をケースに
 説明してみたい。
 大きな話や戦略的連携の場合、取引先にはトップかまたはそれに準ずる人にお話を持って
 いくことになります。当然提案する企業も同じように営業本部長またはトップがかかわる必要が
 あります。ここでしっかり中期、長期の関係づくりをすることが重要になります。
 それを受け、今度はやや具体的な話を取引先の店長または何店舗かを担当する店舗統括リーダー等に
 提案をします。こちらも同じように営業課長クラスが担当することになります。提案する内容は
 マーケテイングミックスレベルのやや具体的な話になります。ここでは売上目標も提示をします。
 最終的に実際に販売する店舗で第一線の販売員に提案(お願い)することになります。
 こちら側は担当の営業マンが販売員に対し、自社製品(商品)を販売していただけるよう
 動機付けや商品知識を提供することになります。
 このように個人活動を組織全体の活動とリンクさせることにより、より個人の仕事がスムーズに
 行いやすくなり成果も見込めることになるのです。                     以上

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