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第101回
経営のモノサシ
2012/4/1


 「経営のモノサシを変えよ」ということは、労働生産性が少しでもアップする売上向上戦略ならば、
 大いに結構であるが、売上高が上がっても、重要な労働生産性が下がるような策ならば
 やめたほうが得策なのである。

 すなわち、「労」多くして「益」なしである。企業経営をしていると、このような表面的な
 カッコよさを気にしすぎて、本質的なこと、つまり何名の人員でどれだけの粗利額を稼いだかを
 ついつい忘れがちになることを、初心に戻って反省してもよいのではないか。
 以上の考え方を成功に導くには、何をしたらよいかを考えてみたい。
 つまり、企業は人の数ではなく、人の質ということである。

 まず発想を「人の数から人の質」へと転換して、社内の人員をマルチ人間化、多機能化、
 何でもできる人材に仕立て上げることだ。そしてワンパターンの作業は、「他人の会社の機能」を
 活用して、他社にやってもらうことを考えるべきである。
 これがこれからの生き残りの経営のコツである。

 社内の人員は日常の作業集団ではなく、粗利額獲得集団化すべきである。
 粗利額を1名当たり80万円以上稼ぐ集団とするのが、
 一般的な企業が存続できる道であることを強調しておこう。

 以上

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