「経営のモノサシを変えよ」ということは、労働生産性が少しでもアップする売上向上戦略ならば、
大いに結構であるが、売上高が上がっても、重要な労働生産性が下がるような策ならば
やめたほうが得策なのである。
すなわち、「労」多くして「益」なしである。企業経営をしていると、このような表面的な
カッコよさを気にしすぎて、本質的なこと、つまり何名の人員でどれだけの粗利額を稼いだかを
ついつい忘れがちになることを、初心に戻って反省してもよいのではないか。
以上の考え方を成功に導くには、何をしたらよいかを考えてみたい。
つまり、企業は人の数ではなく、人の質ということである。
まず発想を「人の数から人の質」へと転換して、社内の人員をマルチ人間化、多機能化、
何でもできる人材に仕立て上げることだ。そしてワンパターンの作業は、「他人の会社の機能」を
活用して、他社にやってもらうことを考えるべきである。
これがこれからの生き残りの経営のコツである。
社内の人員は日常の作業集団ではなく、粗利額獲得集団化すべきである。
粗利額を1名当たり80万円以上稼ぐ集団とするのが、
一般的な企業が存続できる道であることを強調しておこう。
以上
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