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第24回
M&A・戦略的提携による目的とメリット
2005/11/1


1.M&Aの目的

 ・同業種の買収(商権拡大、設備・拠点増強)
 ・異業種の買収(新規事業、多角化)
  が大半を占め、他は水平方向の買収(周辺製品・せービスのラインナップ)、垂直方向の
  買収(川上、川下分野の取り組み)がある。

2.M&Aのメリット
 (1)事業の立上げが早い
   新事業を立ち上げる場合、事業ノウハウ、事業基盤、人材を揃えて収益を上げるためには

   時間がかかる。むしろ、内容が良く、魅力ある事業であれば、M&Aをする方が早く、
   ねらう事業分野に確実に参入することができる。

 (2)取得が困難な商権、事業免許、立地、資産を獲得できる
   例えば、販売では官公庁ルートはなかなか新規参入は困難であるし、酒、運輸等の
   免許、工場用地を建物付きで求めている場合、あるいは小売業が多店舗展開を
   考える場合の好立地店舗など、M&Aで獲得することができる。

 (3)収益の見込みが立てやすく、投資回収の計画・実現のみきわめが可能
   買収額は、その事業買収のための投資であるかた、回収および、それ以降の収益効果や
   相乗公開を考えなければならない。その場合、はっきりしているのは、簿価資本および含み
   資産額は数字ではじき出せるが、見極めが大事なものは営業権である。
以上

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