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第201回
報連相シリーズ3 「口頭で行う基本」
2020/8/1


   業務で外出した時などは、特別な用件がなくとも、上司にきちんと「報告」「連絡」を入れて
 おくべきである。内容は、「誰」と「どんな目的」で「どこを訪問」して、相手と「どんな交渉」
 をして、相手の「反応はどう」で、「どんな感触」を得て帰ってきたか、といったことでいい。
   また長期間に渡る仕事を行なっている時には、上司から指示がなくとも、適宜、途中経過を
 簡単に報告する習慣をつけておくことが大切だ。
   日常的にこうした報告を口頭でする習慣をつけておけば、上司に自分の行動の中身が
 見えてくるので、仕事が間違った方向に進みそうになった時には、すぐにアドバイスをもらう。
   逆に上司としては、部下が帰社した時には、「今日はどうだった?」などと積極的に、
 声をかけて報告を促すようにしたいものだ。
   公式な報告は文書によるケースが多いが、前述のように日常的な業務の中では口頭で
 報告を行なう場合も多い。そこで次に、口頭での報告のポイントを示す。
   まず、報告すべき内容を事前に整理しておくことが重要である。5W2H(誰が、何を、なぜ、
 どこで、いつ、どのように、どれだけ)の要領で内容をチェックして、仕事の内容に応じて
 必要十分なだけの情報を報告する。 なお、内容が複雑な場合には簡単なメモをつくって
 おいて、メモを示しながら口頭で報告するのもいい方法である。
   次に報告するタイミングも重要である。報告は仕事が終わったら直ちに行なうことが基本。
 だが、報告すべき相手が報告を受けられるような状況にない時に無理にすることはない。
 相手の状況を見て、タイミングを選んで報告する。また、その際には「報告がありますが、
 今よろしいでしょうか」と確認することも必要だ。
   客観的な事実をありのままに伝えることも重要なポイントの一つ。
 自分の主観を交えて報告すると、指示者は判断を誤ってしまうこともあるので、
 自分の意見は客観的な事実を報告した後に付け加えるようにしたい。
        以上

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