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第193回
いまさら聞けない決算書のしくみ
2019/12/1



  経営において数字で表せるものがすべてではないが、決算書は企業の経営状況を数字で
 表したものであり、決算書をみて理解することは経営者として必須の仕事である。

  紙で仕訳をする場合は仕訳帳に記載にすることとなるが、近年は仕訳をはじめとする会計処理は、
 パソコン上で会計ソフトを用いて行われることが多い。総勘定元帳仕訳帳に記載された仕訳を
 転記してまとめる。まとめられたものが総勘定元帳である。単に元帳ともいわれる。
 試算表仕訳帳や総勘定元帳を見ても現在の資産や負債、もしくは損益の状況はわからない。

  決算書においてこれらの状況は明確になるのだが、決算書の作成は原則として年一回なので、
 タイムリーな状況の把握にはなじまない。そこで、月一回など必要に応じて総勘定元帳を整理して
 作成されるのが試算表である。月一回作成する場合は月次決算書とも呼ばれる。
 決算会計期末を迎えると決算書を作成することになる。

  会計期末とは決算期の終わりのことであるが、これを3月末とする企業が多い。
 減価償却費や引当金の計上、棚卸資産の整理、費用・収益の見越し(経過勘定項目の整理)などの
 処理を行い、帳簿を締め切り、貸借対照表や損益計算書を作成する。

 以上

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